「好き」は、やってみた先で見つかった

「好き」は、やってみた先で見つかった

好奇心旺盛、でも臆病。

それが、幼い頃からの私の性格です。

いろんなことに興味をもつけれど、

「私にできるのかな?」

「やってみて、ダメだったらどうしよう」

と、不安と緊張を感じてしまいます。

大人になり、臆病なままではいられなくて、自分なりにがんばってやってきました。

そんな中で、「仕事」から見つけた「好き」もあれば、「好き」から見つけた「仕事」もある。そしてその経験の中で、自分らしさも少しずつ見つけてきました。

「やってみないと、わからないことがあるんだなぁ」

40代になった今、私はそんなことを思いながら、「好き」と「仕事」のあいだを歩いています。

「私にできる?」自信もなく就いた教員の仕事

私が大学を卒業してから就いたのは、特別支援学校の教員でした。

私の弟には障害があり、そのことがきっかけで大学では障害児教育を学びました。「先生になりたい」というより、「障害がある子どもの学校って、どんなことをするんだろう」という興味が大きかったように思います。

教員免許を取得したこともあり、教員の道に進むことに。でも、人前に立つことも、率先して人を引っ張っていくことも苦手な私。子どもと接することにも苦手意識がありました。

「こんな私に、先生なんてできるのだろうか?」

不安だらけのスタートでした。

教員として働く中で、一番やりがいを感じたのが、生徒の卒業後に向けた進路の支援でした。進路は、一般企業や障害のある人が働く施設、生活をする施設など、さまざまです。

在学中に、希望する進路先に1~2週間行って、実際に仕事や生活を体験する実習があります。実習先には、生徒の「苦手なこと」や「配慮してほしいこと」も伝えなければなりません。でも、それだけで終わらせたくありませんでした。

「この子は、何事にも真面目に取り組めます」
「好きなものの話になると、嬉しそうに話すんですよ」

一緒に過ごしてきたからこそ知っている、その子の魅力もたくさん伝えました。その魅力が実習先の方にも伝わり、「一緒に働きたい」「この子となら過ごしていける」と思ってもらえたとき、私は大きなやりがいを感じました。

目の前にいる一人の人間を知り、その人にとって何が必要なのかを考え、少しでも力になろうとすること。私は、そんなふうに相手のために動くことが好きだったのです。「先生になりたい」から始まった仕事ではありませんでした。

でも、自分でも知らなかった「好き」を見つけ、13年も教員として働くことができたのです。

「好き!」から始めたパン作りの仕事

やりがいを感じていた教員の仕事でしたが、多忙さや、たくさんの人と関わりながら働くことに疲れ、教員を離れることになりました。

そこで、次に選んだ仕事はパン屋でパンを作る仕事。

趣味で通っていた料理教室でパン作りの楽しさを知り、「いつかパンに関わる仕事がしたい」と思っていた私は、思い切って飛び込んでみました。

パン作りの仕事は、思った以上に体力勝負。それでも、粉からパンになっていく過程に関われるのはやっぱり楽しくて、夢中で働いていました。ですが、月日が経つにつれスタッフの人手不足が常態化し、休みも減っていきました。

収入も多いとは言えません。パン作りは好きだけど、少しずつ「しんどいなぁ」と感じるようになりました。それでもがんばれるのは、嬉しそうにパンを選ぶお客さんの顔を見られるからです。

「おいしく食べてもらいたい」

自分が作ったものが誰かの喜びにつながることも、私は好きなんだと感じています。「好き」から始めた仕事でも、働いてみると、好きな気持ちだけでは乗り越えられない大変さがあります。

それでも、やってみたからこそ、「誰かに喜んでもらうこと」が支えになってくれることも知りました。

新しい自分に出会いたくて入ったSHElikes

40代になり、パン屋の仕事をする中で、今後の体力や収入のことを考え、漠然とした不安をもつようになりました。

そんなとき、SNSの広告で出会ったのが、女性向けオンラインキャリアスクールSHElikes。Webデザインやライティングなど、さまざまなスキルを自分のペースで学べることに興味を持ちました。

でも、どのスキルが自分に合っているのかもわかりません。とりあえず、無料体験レッスンだけでも受けてみることにしました。

そこで、40代から新しいことに挑戦する人や、学びながら自分に合うスキルを見つける人がたくさんいることを知りました。

「私も、今後のキャリアの選択肢を広げたい」
「新しいスキルを身につけた自分になってみたい」

そんな思いから入会して、現在10ヶ月経ちました。ライティングを中心に、Webデザインなども学んできました。ライティングでは、私が書いた文章を読んだ仲間から、「私もがんばろうって思えたよ」と言ってもらえたことがありました。

自分の言葉が、誰かの心に届いた。その経験が嬉しくて「もっと多くの人に届けられる文章を書いてみたい」と、学び続けています。

Webデザインでは、色や文字、余白など、さまざまな要素の配置を夢中になって考えている自分に気づくことがあります。

「見てくれる人の記憶に残るデザインをしてみたい」そんなふうに考えながら、楽しんでいる自分がいました。

「とりあえず」で開いてみた、新しいキャリアへの扉。学びながら少しずつ「これも好きかもしれない」を見つけています。

「やってみよう」で見つけた、私の道

不安を感じながらスタートした教員の仕事も、「好きなこと」から飛び込んでみたパン作りの仕事も、共通していたことがあります。

「私は、誰かのことを考えて、誰かのために動くことが好きなんだ」

教員として、生徒のことを考えて、その子の魅力を誰かに伝える。パン屋では、お客さんにおいしく食べてもらえるようにパンを作る。

形は違っても「相手を思い浮かべながら、自分にできることをする」ことで、身体が動くのです。そして今、その「好き」をさらに活かせるスキルをSHElikesで育んでいます。

学んでいくうちに、これまでの経験や自分の「好き」を活かせるキャリアへのヒントが、あちこちにちりばめられているように思います。私の「好き」が、もっと輝くスキルがまだあるかもしれない。

私の言葉や作ったものが、誰かに届いて、その人の背中を押せるかもしれない。そんな可能性を考えると、学んで新しいことに挑戦するのが楽しく感じるのです。

まだ知らない「好き」に出会うために

まだ知らない「好き」に出会うために

振り返ってみると、私は「好きなこと」が見つかってからキャリアを重ねてきたわけではありません。不安になりながらも、興味をもったものを「やってみよう」と始めてみた。

その先で「私、これが好きなんだ」と気づくことができたのです。「好き」も「仕事」も、やってみて知ることが大切だと思っています。

もし今「やりたいことがわからない」と悩んでいるなら、いきなり答えを見つけなくてもいい。気になったことを、ちょっとやってみる。

「これ、好きかも」と思ったら、もう少しやってみる。そうやって進んだ先で、今まで知らなかった自分の「好き」に出会えるかもしれません。

私も、これからも好奇心旺盛な自分の気持ちを信じて、臆病な自分と相談しながら、挑戦を続けようと思います。

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本記事はSHElikesの受講生を対象とした「SHEライターコンペ」の採用作品です。(執筆者 eriさん)

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※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。