「どうしよう。やっぱり買った方がいいのかな。でも、そこまで欲しいと思えないし」
日曜日の夕方、私はスマホの画面とにらめっこをしていた。画面には缶バッジやステッカー、キーホルダーなど、新発売の推しのグッズがずらりと表示されている。
「でも、この機会を逃したら、もう二度と手に入らないかもしれない。後悔したくない」。私は散々迷った末に、商品をいくつか選んでカートに入れ、購入ボタンを押した。しかし、無事に購入できたというのに、なぜかモヤモヤが残っている。
また、そこまで欲しくないグッズを買ってしまった。推し活ばかりしていて、私の人生はどうなるのだろうか。このまま推し活だけで終わってしまうのか。
このままでいいのかな
私の休日は、推し活が最優先だった。イベントやグッズの発売情報など、常にSNSで情報を追っていた。有給を使って、グッズを買いに行くこともしばしば。
しかし、心のどこかに「このままでいいのかな」という不安があった。というのも、好きで始めた推し活は、いつの間にか義務のようになっていたから。グッズは、欲しくなくてもとりあえず買う。イベントは自宅から近ければ、参加する。そんな有様だった。「推しが好きなら○○すべき」という考えに縛られていた。
推しが嫌いになったわけではない。しかし、「こんなことをしていて、いいのだろうか。私の人生、どうなるのだろうか」という不安が、次第に芽生え始めていた。
「好き」が増えた日
そんな日々を送っていたある日。母の持病が悪化し、介護が必要な状態になった。介護の疲れからか、私も体調不良になり、推し活は一時中断した。
母の介護が落ち着いた頃、Instagramを見ていると、SHElikes(シーライクス)の広告が流れてきた。気になって調べてみると、女性向けのキャリアスクールで、50種類以上のスキルが動画で学べるらしい。
私は、母の介護の経験から、「在宅で働けたらいいのにな」と考えることがあった。また、依然として、「このままでいいのか」という不安もあり、スキルを身につけて在宅で働くという選択肢は、魅力的に映った。
「でも、私にできるだろうか」。そんな不安が頭をよぎった。しかし、「やってみなくては何も始まらない。身につけたスキルは無駄にはならないはず」と思い直し、無料体験に申し込んだ。そして数日後、SHElikesに入会した。
だが、入会したものの、学びたいスキルは特に決まっていなかった。そこで、多くの受講生が学習しているからと、Webデザインを学び始めた。
最初は、楽しみながら学んでいたが、だんだん「やりたかったのは、これではないな」と違和感を覚え始めた。モチベーションは下がり、学習もストップしてしまった。「これではいけない」と思い、試しにライティングコースを受講した。
「ライティングは、好きなように文章を書くもの。文章は上手になりたいけれど、自由度が高いから私には難しいだろう」。以前はそう思っていた。しかし、実際は違った。ターゲットに行動してもらうにはどうすればいいのかを考え、文章や構成に工夫を凝らす。
「誰かに届ける文章を書くのは、なんて楽しいのだろう」。私はすっかり、ライティングに魅了された。
変わっていく私の習慣
それからは、休日などにコース動画の視聴や課題に取り組んだ。文章力のトレーニングも毎日欠かさず行った。
課題も文章力のトレーニングも、何もかもが楽しい。「書くことを仕事にしたい」。次第にそう考えるようになっていった。そして、推しのイベントに行くか迷ったとき、学習を進めようと思える日が増えた。
ある日、Xを見ると、推しのイベントの告知が流れてきた。イベントは、自宅からそう遠くない場所で行われるらしい。以前の私であれば、自宅から近いという理由ですぐに申し込んでいただろう。
しかしこのとき、「ライティングの学習を進めたい。文章を書きたい」という思いもあった。「せっかくのイベントだし、どうしよう」。私は悩んだ末に、学習を優先した。
義務感からイベントに行くのをやめたわけではない。「ライティングのスキルをもっと向上させたい。そして、未来の自分に時間を使いたい」。そんな思いが自然と湧き上がってきたのだ。
これをきっかけに、推し活の仕方も自然と見直すようになった。以前は、義務感からグッズを買ったり、イベントに行ったりしていた。しかし、「お金や時間を使ってまで欲しいのか、行きたいのか」を自問自答して決めるようになった。
このとき、ライティングという新しい「好き」に出会ったことで、未来の自分のために時間を使うという新しい習慣が生まれ始めていた。
「好き」を増やしたら、人生の選択肢も増えた
このように書くと、推し活を卒業したと思うかもしれない。しかし、そうではない。推しは今でも大切な存在だ。ただ、好きなことが1つ増え、それに打ち込みたいと思うようになったのだ。
気づけば休日は、グッズやイベントの情報収集より先に課題を開く日も増えた。 新しい「好き」を見つけて、未来の自分のために時間を使う習慣が、推し活との向き合い方を変えた。心地よい適度な距離を取れるようになったのだ。 そのせいか、以前より推し活と真摯に向き合えている気がする。
今では、ポートフォリオ(実績を相手にアピールするためのもの)を作り、ライターのお仕事に応募するなど、自分の目標に向けて行動を始めた。 新しい習慣が、人生を切り開く一歩になっている。そんな感覚を味わっている。
SHElikesで身についたのは、ライティングのスキルだけではなく、未来の自分のために時間を使う習慣だった。SHElikesは、未来につながる「好き」を見つけられる、そんな場所でもある。
未来につながる「好き」を
義務感と不安が先に立ち、推し活を純粋に楽しめなくなっていた私。しかし、未来につながる「好き」が増えたことで、習慣が少しずつ変わっていった。
その変化は、推し活との向き合い方まで変えてくれた。今では、穏やかな気持ちで推し活もライティングも楽しんでいる。
「このままでいいのかな」。もし今、そんな気持ちを抱えているなら、新しい「好き」を探してみてはいかがだろうか。
私にとってそれはライティングだった。未来につながる「好き」は、特別なものではない。ほんの小さな興味から始まることもある。その一歩が、未来の自分を支えてくれるかもしれない。
************
本記事はSHElikesの受講生を対象とした「SHEライターコンペ」の採用作品です。(執筆者 みささん)
SHElikesについて
https://cutt.ly/cwv7g0aJ
自分らしいキャリアのヒントに出会えるメディア、SHEsharesはこちらhttps://shares.shelikes.jp/




