創業してから約3年間、表参道にて数万人に及ぶミレニアル女性のキャリアを支えてきたSHElikesですが、2020年2月1日、遂にSHE Ginzaがオープンしました。
そんな昨日はSHE Ginzaオープンを記念して、レセプションパーティを開催。
SHE公式アンバサダーである山賀琴子さん、NEW ERA BRAND Challenge優勝者である上平田蓉子さんをゲストに迎え、SHEメンバー、卒業生、そして約100人ものゲストが集まり、大盛況となりました。
この記事では、パーティに参加できなかった方や、SHE Ginzaに興味がある方に向けて、SHE Ginzaやパーティの様子と、山賀さんと上平田さんのブランド立ち上げの裏側に迫る、スペシャルトークセッションの概要、今後のSHEの展望について、盛りだくさんでお届けします。
目次
⒈ そこにいるだけでテンションが上がる!可愛すぎるSHE ginzaの内装
⒉ 「旅する本棚」や「ドリームカード」を用いてみんなで混じり合う交流タイム
⒊ 「ブランドなんてつくればいい。」山賀琴子さん、上平田蓉子さんに聞く「私がブランドをつくる理由」とは
⒋ 拡大を続けるSHElikes、今後の展望について
⒈ そこにいるだけでテンションが上がる!可愛すぎるSHE ginzaの内装

入り口を出迎えてくれるのは、SHE Ginzaのコンセプトが記されたメッセージウォール。

中に入るとそこは、いるだけでテンションの上がる可愛い空間が広がっています。

会場は満員御礼で大盛況!

可愛い談話スペースにはアートが飾ってあります。
⒉ 「旅する本棚」や「ドリームカード」を用いてみんなで混じり合う交流タイム
パーティは「MAKE GRADATION」をコンセプトとした5つのブースに分かれて、全員混ざって交流を楽しみました。今回の参加者は8割がSHEメイト。交流の中でたくさんの新しい出会いが生まれました。
⑴ドリームカードブース

一つ目のブースは、みんなで思い思いのグラデーションアートを施し、1年後の目標を描くドリームカードブース。「セレクトショップ開業」「女性に勇気を与えるデザイナーになる」などみんなの色とりどりの夢が飾られました。

⑵旅する本棚

二つ目は、参加者全員が1冊ずつ読まなくなった本を持ち寄って、栞を挟み、SHEの本棚に寄贈して、みんなで貸し合うための「旅する本棚」ブース。
スティーブ・ジョブスのビジネス本から、ファッションブック、哲学書など幅広いカラフルな本達が並びました。
SHE会員さんはぜひ気になる本を手にとってみてくださいね。


⑶卒業生ブース

三つ目はデザイン、マーケ、ライターそれぞれのコースを卒業し、現在ご活躍されている卒業生の方にお越しいただき、なんでも相談できるスペースです。
ここでは「どうやったら受講のモチベーションを継続できますか?」「これはどうやって勉強すればいいですか」などリアルな受講生の悩みに、経験者である卒業生の方々が直接お答え。終始何十人もの参加者が集まって、盛り上がっていました。

⑷フォルカフェのケータリング



見た目も可愛く、味も最高なフォルカフェのケータリングには常に行列ができていて、何度もお代わりしている人の姿が見られました。
⑸フォトブース

どこを切り取ってもインスタ映えするSHE Ginzaの中で、特に可愛い一室をフォトブースとして、開放。#SHEGinza #シーライクスのハッシュタグで、みんなが撮影した写真をぜひチェックしてみてくださいね。
⒊ 「ブランドなんてつくればいい。」山賀琴子さん、上平田蓉子さんに聞く「私がブランドをつくる理由」とは
以前SHEが行なった調査の中でミレニアル女性がなりたい職業第一位に輝いた「ブランドプロデューサー」。
今回は、アクセサリーブランドのディレクターを務める山賀琴子さんと、NEW ERA BRAND challengeにてグランプリを受賞し、現在アパレルブランドの立ち上げを行なっている上平田蓉子さんにお越しいただき、ブランド作りの背景について、お話を伺いしました。



お二人の共通点は、全く別の業界から個人でブランドを立ち上げられたということですが、今回は、①ブランド立ち上げのきっかけ②新時代のブランドの作り方③今後の展望についてお話お伺いさせていただければと思います。

ブランド立ち上げのきっかけ
元々私は学生時代から芸能活動をしていたんですが、求める生き方とちょっと違うなと思って、次のビジョンも決めずに事務所をやめて、実家のある北海道に帰省しました。
そこでリフレッシュしながら、1ヶ月ほどプー太郎をしている中で、小さい時のアルバムやビデオを見返して、子どもの頃の気持ちに戻っていくと、私は昔からアクセサリーが好きで、よくノートにオリジナルのデザインを描いていた事を思い出したんです。
そうして「アクセサリーを作りたいな」という小さな気持ちが自分の中でむくむく出てきたことがきっかけです。
私は見えない未来に対して、不安よりもワクワクと「やれるかも!」という根拠のない自信を持つタイプなので、「やりたい」と思ってから東京にまた出てきて、周りの人にとにかく「アクセサリーが作りたい」と言い続けていたら、たまたまご縁があって、今のチームが生まれ、ENELSIAというアクセサリーブランドを立ち上げることになりました。

私がブランドを立ち上げることになったきっかけは、NEW ERA BRAND Challenge(※)です。
元々博報堂でデータサイエンティストという「好き」とはちょっと違う仕事をしていたのですが、本当はファッションとか芸術が好きで、30代を目前にライフプランを見直す中で、「好き」を仕事にしたいなと思うようになったんです。
27歳、未経験でアパレル業界に挑戦することはすごくハードルが高かったのですが、やりたいと思っているだけでは進まなかったので、とにかくたくさん行動して、人に会ったり、転職活動をしてみる中の一つの挑戦として、NEW ERA BRAND Challengeに応募し、グランプリに選ばれたので、そこからブランドを立ち上げることになりました。
でも正直に話すと、グランプリ受賞が決まった時は、嬉しいと思うより「やばい始まっちゃった。ここから切り開いていかなきゃいけないんだ」と冷静な自分がいて、優勝した結果の先にまだ道がないことに落ち込みました。
ただ終わってからだんだん「もうやるしかない」と思えるようになって、今に繋がっているので、きっかけをくれたNEW ERA BRAND Challengeに感謝しています。それがないと行動できなかったと思います。
(※)SHE sitateru,STORES.jp,CAMPFIREの4社が共同で行った、新時代のブランドプロデューサーを輩出するコンテストのこと。
外から見ると、成功した部分ばかりが見えますが、実はたくさんのアプローチをした中で、やっと掴み取った一つのチャンスだったんですね。
NEW ERA BRAND Challengeの最終審査会で、上平田さんが「義憤」という言葉をたくさん使いながら、社会をどう変えたいか、自分の言葉で語っていたのが印象的でした。その想いをここでも共有いただけますか?
SHElikesのブランディング講座の中で、「ブランドは義憤から始まる」と講師の方が仰っていたのを見て、自分の中の義憤を色々と書き出してみると、社会人女性としての社会に対する義憤が多かったんです。
その中でも特に、服について揶揄されることがすごく嫌で。ちょっとオシャレをしていくと「今日は気合入ってるね」とか、疲れている時は「今日手抜きすぎじゃない?」みたいな事を言われたことありませんか?
自分の実力で道を切り開いていこうとしている同期の女性たちが、実力と関係のないところで自己肯定感を傷つけられたり、自信を失っていることにすごく義憤を感じたんです。
でも他人の発言はコントロールできないので、せめて自分の内側から自信が溢れてくるようなお守りのような服のブランドを作りたいと思いました。
そんな想いのあるブランドを作るお二人に聞きたいのですが、「作りたい」という気持ちがあっても、一歩目を踏み出す事が難しいと思います。お二人が実際に踏み出せた理由を教えていただけますか?
私は正直、義憤はそこまで感じないタイプの人間なので、単純に自分がつけたいと思える好きなものを形にして売りたい、というシンプルな願望から始まりました。
まずは信頼できる友人や家族にその想いを隠さずさらけ出せたことがきっかけです。
言霊という言葉もありますが、やりたい事は口に出すことで、仲間が見つかったり、自分もやらなきゃと奮い立たせることができるので、口に出すというような小さな行動の積み重ねが大事だと思います。

私は「やらないで後悔するよりやって後悔する方がいい」という信念を持っていて、迷った時は、叶えた自分と叶えていない自分を想像して、叶えていない自分を想像した時、1mmでも後悔しそうだと感じたらやる事にしています。人間はついやらない言い訳を考えてしまうので、周りの声は取り入れない方がいいと思います。
実際にアパレル業界で働くために行動を始めた時は、お門違いな経歴だったので、「えっ」と言われることもありましたが、30歳の時、27歳で行動しなかった自分を後悔するくらいならやろうと思い、行動し続けました。
「ブランド立ち上げ」というと大きな事に聞こえますが、実は特別じゃない、小さな一歩の積み重ねがお二人の今に繋がっていると感じました。
新時代のブランドの作り方
現代では、単にいいプロダクトを作るだけでなく、想いを乗せて作られているブランドが増えているように感じます。今の時代にブランドを作るためには、まず何から始めればいいでしょうか。
私の場合は、自分の「好き」を掘り下げるところから始めました。
自分がつけたいと思えないものを作っても、売りたいと思えないので、私自身が一番欲しいと思えることを大切にしています。
私は旅行が好きで、特にヨーロッパが好きなので、ヨーロッパで着けても馴染む事と、日本人として縁という概念がすごく好きなので、目に見えない縁を感じられるプロダクトを作りたいと思いました。
具体的には、好きなキーワードをたくさん書き出して、そこから何が見えるか考え、横に広げていきました。一見、アクセサリーと旅行は関係ないように見えますが、私自身のライフスタイルや生き方を考えた時にやっぱり繋がっていて。身につけた自分を想像してワクワクできるものを作っています。
そこで見えた自分の「好き」は、例えばブランド名のENELSIAに「縁」という意味を込めたり、今私が着けているリングにも、水引のモチーフを取り入れたりと、ブランドの随所に散りばめています。
ポップアップを開催した時は、実際に私の言葉でブランドの背景やデザインの意味を伝えると、それがきっかけで購入してくださる方が多かったです。
最近はブランドが消費の対象ではなく、自己表現の手段として、ブランドの思想に共感して購入するという消費行動になっていますよね。
私がブランド作りで意識しているのは2点です。
これまでのお洋服の買い方って、ルミネとか大規模なファッションビルに入っているお店をいくつか回って、ワンシーズンで着終わるみたいな形が多かったと思いますが、私は、「このブランドのストーリーだから買う」とか「私にはこのブランドしかない」と思えるブランドにしたいと思っています。
2点目は、ワンシーズンで終わりではなく、その人の人生に寄り添えるブランドにしたいと思います。お店も、ただ買い物をする場所ではなく、そこに来たらロールモデルや仲間に出会えるコミュニティにしたいです。
ブランドメッセージの「no rain no rainbow」には、「やまない雨はない。今やってる事は本当に結果に繋がるのかな、と不安になる時もあるけど、絶対何かに繋がるから大丈夫だよ」という想いを込めました。

今後の展望について
それでは最後に、お二人の今後の展望について教えてください。
私のブランドはECブランドなので、ゆくゆくはその強みを活かして、世界に広がるブランドにしていきたいです。
また、前回のポップアップで意外と男性もたくさん購入してくださったので、今後はユニセックスなデザインも作っていきたいと思っています。場所や、性別関係なく楽しめるブランドにしたいですね。
今はどんどん性差がなくなってきているので、今の時代にすごく合っていますね。
今はとにかく知識が不足しているので、アパレル業界の色々な方にお会いして、ブランド作りについて学んでいる最中です。あとは今年の秋にローンチする事を目指して、デザインを考え続けています。
個人としては、何かに挑戦するとき、みんな道がないと不安で踏み出しにくいと思うので、私がありのままの挑戦を発信することで、挑戦するみんなとお互いに刺激し合って、切磋琢磨できる存在でありたいです。
とっても心強いですね。挑戦したい方はぜひ上平田さんのInstagramをフォローしてみてください。
これから挑戦したい女性に応援のメッセージ
最後に、これから新しい挑戦をする女性に応援のメッセージをお願いします。
新しい挑戦をする時、「何から始めていいかわからない」というのはみんな思います。私ももちろんそうでした。それでも手探りの中で全部道を見つけてきたので、声に出す、人に会う、調べてみる、ととにかく行動を起こす事が大切です。
今お仕事をしている方も、いきなりやめる必要はないので、「好き」を軸に今できる小さな行動を続けていけば、絶対何かに繋がります。
ただここにいる皆さんは、SHEに来ている時点で、すでに行動を起こすことができているので、こういう環境を大切にしつつ、色々な人と情報交換しながら、ワクワクして挑戦してみてください。

私が新しい挑戦をする時に気をつけているのは、人と比べないことです。
今の時代は、SNSを通してたくさん情報が入ってくるので、キラキラしている人を見つけて落ち込んでしまうことはあります。
でもそうやって人と比べてペースを乱すよりも、自分が頑張れているかどうかが大切です。私は1日100回くらい自分の事を褒めるのですが、人と比べずに自分を褒めながらやっていくと長く続けられると思います。
自分をご機嫌にする方法を見つけられると前に進みやすくなりますよね。山賀さんもご機嫌にする方法はありますか?
私も結構自分を褒めるタイプですが、まだ1日100回は到達できていないです。w
あとは親と喋って、わざと褒めてもらう事もご機嫌に繋がっています。
しんどくなった時は、いい入浴剤を入れたり、寝る時間にアイスを食べたり、自分にご褒美をあげることもありますね。
キラキラしたお二人の等身大のお話が聞けてすごく嬉しかったです。
今日はありがとうございました。
⒋ 拡大を続けるSHElikes、今後の展望について
パーティの終わりは、創業者である福田恵里から、SHE Ginzaオープンに至る背景と、今後の展望についてお話させていただきました。

今日は100人程度の方にパーティにご参加頂けて、スタッフ一同本当に嬉しく思っています。
せっかくなので、最後にSHE Ginzaオープンに込めた想いをお話させていただいて、通う時にぜひ思い出して貰えると嬉しいです。

創業してからもうすぐ3年が経つSHEですが、この1年は私たちの価値観を見つめ直す期間で、変化もすごく大きかったです。
詳細はこちらのnoteを見ていただきたいのですが、まずはSHEという会社を、「単なるミレニアル女性の理想を叶えるレッスンスクールで終わりたくない、もっと、「どうせ私はもう30歳を超えているから新しい挑戦はできない」「子どもがいるから好きを仕事になんてできない」そんな風に自分で自分の可能性を制限してしまう女性にとって、解放の伴奏者でありたい」と定義しました。



そして私たち自身が「SHE IS NO ONE」誰でもないから何にでもなれると定義し、サービス自体も、時間や場所に縛られず受講できるようリニューアルを行いました。

このようなSHEブランドの再定義とサービスリニューアルを経て、本日遂に、SHE Ginzaがオープンしました!

SHE Ginzaは、構想から1年かけてやってきたので、この日が迎えられて本当に嬉しいです。
SHE Ginzaはまず立地がすごくよくて、銀座駅からなんと徒歩2分!最高ですね。

ここからはSHE Ginzaの開設プロセスをご紹介します。

まず最初に、新しい拠点を開設するなら会員さんと一緒に作りたいという想いから、アイデアを募集したところ、なんと100個を超えるアイデアをいただきました。

「コミュニケーションスペースが欲しい」とか、「みんなで本棚を作って貸し借りしたい」とか、SHE Ginzaは会員さんから貰ったアイデアをふんだんに取り入れた場所になっています。
「これ私が出したアイデアだ!」とぜひ自慢してください。(笑)
そしていただいたアイデアを元に、SHE社員で合宿を開催し、SHE ginzaのコンセプトを決めました。

その中で一番大切にしたかった想いが、普段生きていると、会社や家庭内で抑圧されたり、悲しい想いをすることもあると思いますが、SHEに来ると、どこにいる時より自分が一番自分らしく、お互いにギブし合って成長できる場所にしたい、ということでした。
そうして完成したコンセプトは、入り口のメッセージウォールにも貼っているので、来る度に思い出して貰えると嬉しいです。

また、SHE ginzaはみなさんと共に変化する空間にしていきたいと思っています。「旅する本棚」や、「ドリームカード」など、共創することでグラデーションが生み出され、それを通して個々人の人生のグラデーションが変化する空間にしていきたいです。

そしてコンセプトが決まった後は、クラウドファンディングに挑戦し、コミュニティサービス史上最高額を調達することができました。
本当に応援してくださった皆さん、ありがとうございました!

最後は空間をみんなで作り上げて、オープンに至りました。
元々かなり寂しい空間だったんですが、色を塗ったり、家具を組み立てて、こんなに可愛い空間が完成しました。




コワーキング利用と交流ができる会員開放デーも開催予定なので、ぜひ皆さん遊びに来てくださいね!
全員の顔と名前を覚えたいので、気軽に話しかけて貰えると嬉しいです。


そして最後に、大大大ニュースがあります!
なんと、5月下旬にSHE Nagoyaがオープンします!




私自身が滋賀の田舎出身なんですが、地方にいると機会がすごく少なくて、「東京いいな」と言われることも多く、価値観や環境も全く違うんですが、「自分らしく輝きたい」という想いは一緒なので、情報格差や機会の差を私たちが解消していきたいと思っています。
ぜひそんな想いに共感してくれる名古屋の方は、仲間になって欲しいので、ご連絡お待ちしています!

最後に、私もSHEメイトになりたい!というあなたは、ぜひ無料体験レッスンにご参加下さい!SHEスタッフと暖かいSHEメイトのみんながお待ちしております。
photo by 水野昭子
writing by 大原光保子