「待て、待てぇ!」
甲高い声ではしゃぎながら、風で舞い上がる落ち葉をヨタヨタ追いかける短い足。空を掴もうとする、もちもちの白い手。
太陽が射し込んで、きらきらと薄茶に光る細い髪の毛。走り出す、2歳の娘の無邪気な背中を見つめながら、私は思った。
「ああ、この瞬間、この色、この光を、目に映るまま、記憶に焼きつけられたら 」と。
けれど、ポケットからスマートフォンを取り出して撮った写真には、目の前の光も、胸がいっぱいになるような空気も、うまく写っていなかった。
写真がもっと上手だったら。この小さな願いが、私の「学びの秋」の始まりになった。
そうだ、写真を勉強してみよう
子育て中の写真撮影は、実は結構むずかしい。
サッと手元のスマートフォンで無造作に撮るだけでは、いまいち「空気感」ってものが欠けている。つまり、傾いていてぼやけていて、暗い感じの似たような写真ばかりになってしまう。
なぜなら私には、その場の空気まで撮りこなすような技術はないからだ。そしてそれは、私の思い描いている「理想の記録」からはほど遠い。
私は、その瞬間に思いついた。そうだ。写真撮影のノウハウを学んでみよう。家で埃をかぶっているLUMIXのミラーレスカメラを叩き起こしてもいいし、もちろんスマートフォンでだって、使いこなせればすばらしい写真を撮れるはず。
気候が涼しくなってきて、集中力の高まる10月~11月の時期を「学びの秋」と呼ぶらしい。形から入るタイプの私には、ちょうどいいタイミングだ。
棚の奥のカメラに、もう一度出番がやってきた
実は過去、カメラを学んだこともあった。すっかり昔の話で、もう15年くらい前になるだろうか。確か、大学4年生の春休みだ。失恋をきっかけに、何か夢中になれるものを探していた頃だった。
1ヶ月ほど、「カメラ教室」的なものに通って、カメラの設定の仕方からアングルの作り方などを実践した。
しばらくは新たな知識を吸収することが楽しかったが、社会人となり、新生活に忙殺されるうち、いつしかカメラは棚の奥にしまわれ、存在自体を忘れてしまっていた。
でも、大人になって子どもが生まれて、家族でのおでかけが増えて、それまで「仕事か飲み会か」の往復でしかなかった私の人生に、はっきりと「写真に残したい」と思う瞬間が芽生えるようになった。
近所のなんともないアスファルト道を散策したり、ちいさな公園を駆けまわったり。アリの行進をみつけたり、花のひとつひとつを眺めたり。
そんな些細な日常だからこそ、その姿形が私の記憶から消えてしまう前に、思い出として形に残したい。
書くために入ったSHEで、撮ることも学ぶ
いざ「写真の技術」を学ぼう!と考えたときに、私が選んだのはSHElikes (シーライクス) だった。SHElikesは、未経験のスキルを幅広くイチから学ぶことができる、女性向けのオンラインキャリアスクールだ。
もともと、ライティングやSNSマーケティングのスキルを学びたくて、7月から入学したSHElikes。
アウトプットした課題に対して、プロの講師から具体的なフィードバックを受けられるところが魅力で、ここ3ヶ月、ライティングのコースを余すことなく受講して、自分のスキルを磨くことに夢中になっている。
月に一度の「コーチング」というシステムで、自分の言葉で定期的に目標や学習の進め方を整理できるのも心強い。
でも、SHElikesの良さはそれだけではない。
なんと、Webデザイン、マーケティング、動画編集、プログラミングなど、50種類以上の職種スキルを定額で学び放題なのだ。つまり、自分の気になったスキルをいくらでも「ちょいかじり」できるということ。
その中には、「カメラ・写真」のコースもある。一眼カメラやスマートフォンを使った撮影スキルを網羅的に学べる講座になっていて、初心者の私にはぴったりの内容だ。
さっそくレッスンをひとつ受講してみて、まさに私が求めていた「光」の扱い方について実践的に知ることができた。撮る前に、光がどう被写体に当たっているかを考えるようになった。
ライティングを学ぶために入会した私が、写真というまったく別のジャンルにも挑戦できる。興味が広がるたびに、別のスクールを探しなおさなくていい。どうしても育児と仕事で時間のない今の私にとって、その自由さはSHElikesの大きな魅力だ。
ひとつ学ぶと、いつもの景色が変わった
SHElikesのカメラ・写真のレッスンを受けたことで、棚で身をひそめていた、こぶりなミラーレスカメラをひさしぶりに手にとった。
おもちゃで真剣に遊んでいる、子どものまんまるな横顔を撮った。なんでもない部屋の様子や、窓からみえる景色を撮った。
そうしたら、わかったのだ。技術があると、こんなにもファインダー越しに見える世界が違うんだということ。私は、自分が一歩踏み出したことで、景色が変わったことに驚いたし、感動した。
レッスンはまだまだ残っている。たくさん学べることがある。これから、私でももっと素敵な写真が撮れるようになるのかも、ポテンシャルは無限大なのかも、と、今の私の心は期待に満ちあふれている。
実はいままで、写真はしょせんセンスありきなんじゃないかと思っていたこともある。本職のカメラマンの方からしたら、とんでもなく失礼な話だ。
けれど、こうやって体系的に知識を得ることで、すべては綿密に計算された技術の集合体であり、感覚だけではない学びの結果なのだと知った。
この秋は、カメラ・写真のレッスンで光の扱い方や構図の作り方をもっと学び、娘との日常のなかで試してみたい。
散歩の途中や、空を一緒に見上げる時間。撮る前に光の入り方を意識して、カメラの構える位置を変えながら、写真の違いを比べてみる。
秋が終わると、一気にクリスマスやお正月といったイベントシーズンだ。写真を撮る機会が多い季節だから、今よりもうまく撮影できるようになれたらいいなと考えている。きっと、集まった親戚一同にも喜んでもらえる気がする。そう思うと、すでにワクワクがとまらない。
学びの始まりは、ほんの小さな「もっとこうしたい」から
「何かを学びたい」と思う瞬間って、こんなふうにふと突然やってくるものなのかもしれない。
これまで私は、勉強を「必要に迫られてするもの」だと思っていた。でも今回の熱意は、仕事や試験のため、といった義務に縛られるものではなく、自然に自分の日常から生まれた欲求だった。
私は元来、がりがりと机に向き合い続けなければいけないような、「THE勉強」が苦手なタイプだ。誰かに自分の行動を縛られている感じが嫌で、なかなか気が進まない。
だけど、必ずしも「勉強=仕事や学業に必要なもの」ではなくて、自分の純粋な「こうなりたい」を叶えるために知識を求めることもまた、「勉強」なのだと気づくことができた。
やりたいと思ったことをはじめるのに遅い、早いはない。もっとこうしたい、なにかを知りたい。そう思ったときがベストタイミングだ。
何かちょっとでも興味がある分野があったら、SHElikesをのぞいてみるのはどうだろうか。きっと、得られるなにかがそこにあるはず。学びの秋、いまこそ新しいことをはじめるチャンスかもしれない。
次に娘が落ち葉を追いかけるときは、あのやわらかな光を、今よりも上手に残せるようになっていたい。
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本記事はSHElikesの受講生を対象とした「SHEライターコンペ」の採用作品です。(執筆者 ねーねさん)
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